慶州の歴史と文化に思う
韓国の慶州を旅行したことについて何度かに分けてアップしていますが、今回が締めくくり編です。
3日目は残念ながら雨。
外を歩き回ることはできないので、国立慶州博物館に行きました。
新羅の時代の王族の装飾品などは思わず目を奪われるようなものが数多くあります。
これまではソウルとその近郊しか行ったことがありませんでしたが、慶州はソウルとは雰囲気が全く異なり、韓国の歴史と伝統文化、そして美しい自然が高いレベルで調和した街という印象でした。
仏国寺や石窟庵を見ると、韓国の歴史にはまったく疎い自分でも、自分の全く知らない地におけるはるか1000年以上前の人々の営みへの想像力が掻き立てられます。
このような歴史の名残が数多く残っている場所を訪ねて、こうした長い間積み重なった歴史と文化の基に今の韓国人の暮らしがあることを感じました。
日本人として、彼らの持つ歴史や文化を理解することが韓国人を理解することにつながるのだろうと思いました。
それにしても、韓国人の元同居人と会わなかったら、慶州まで行くことなんて一生無かっただろうと思いました。彼と出会えた偶然に、感謝したいです。
帰りの飛行機の中で、座席に置いてあったアシアナ航空の機内誌をパラパラめくっていたら慶州の記事(英語)があり、読んでみると、やはり慶州にある南山(ナムサン)という古い寺院や石仏像がたくさんある山が紹介されていました。
そこには「南山に行かなければ、慶州に行ったとは言えない」という一文が。
「なに~~」
また今度慶州に行く機会があったら、絶対に南山にハイキングに行きたいと思います。
最後に・・・慶州で食べた最後の食事です。
慶州は観光地なので、観光客向けの食堂やレストランはたくさんあるわけですが・・・元同居人は観光客がたくさんいる食堂を嫌い、最後は地元の人が行くような韓国ではよくある普通の食堂に入りました。
こういうのも悪くない。
慶州の地元の人の何気ない日常に触れるようで、なんともいえない温かい気持ちになる食事でした。